2010-04-05

落語とは客の想像力を引き出す芸である・・・ 〜聴かずに死ねるか!《第十四話》〜

さて、お花見の季節。

ということで、
入船亭扇遊
“百年目”である。

扇遊師匠、流石、です。
当たり前ですけど。

大店の雰囲気や、小僧さんたちの表情やナリ。
屋形船や、土手の上での騒ぎの雰囲気。
大番頭が旦那に出くわした際の驚きと後悔。
そして、その晩の大番頭の心持ち・・・

全ての情景が、目に浮かぶようです。
こりゃぁ、いくら客が鈍くったって、
ここまで演じられて、情景が目に浮かばないヤツぁいないでしょう。

圧巻は、サゲに向かっていくところの、
旦那と大番頭のやりとり。
シンっと聞き入っちゃいましたね。
二人の表情から身振りからが、目に浮かんでホロっと・・・

やっぱり、これだけ演じられれば、
こちとらの乏しい想像力でも、
120%全開ですよ。

んで、ちゃぁんと、師匠の芸になっているってぇトコが、
また流石、です。




おっと、そういえば、唐突ではありますが・・・
二月の落語研究会は五百回記念ということでした。
で、まだまだ寒い中、
入船亭扇橋師匠は“長屋の花見”を演じておられました。
いつまでもご健勝であられますよう!

ちなみに・・・
五百回の記念品は落語研究会特製扇子。
ま、興味の無い御仁にはなんの価値もないでしょうが、
一応、家宝のひとつになりました。




ま、ひとつ、その辺も、想像してやってくださいな。
お面代わりでもいいからさ・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿