桂歌丸
“藁人形”
艶っぽいんですよ、歌丸師匠は。
花魁や人妻がすっごく艶っぽい。
過剰な演出をしてない“抑え”た芸がそう感じさせるのか。
例えば、喧嘩のシーンでもオーバーアクションは無いし、
必要最小限の言葉・動きで表現してる。
えっと、花魁や人妻は・・・
文章で説明するよりライブで感じてもらった方がいいんですが、
やっぱり、男が女を表現する時、
色々とやりたくなるのかもしれないところを極力、
“抑え”てるように思う。
“やり過ぎ”はよくないねぇ、何事も。
と言われている感じです。
そんで、抑え方に嫌みが無い。
すっごくスタイリッシュな感じがする。
小三治師匠も似た印象をうけますなぁ。
“抑え”た芸も究めれば、スタイリッシュになるんですなぁ。
にしても、この噺・・・
さんざん恨みつらみを重ねて復讐を果たそうとするってとこで、
サゲは[糠に釘]だもんなぁ。
ま、それが落語なんですけどね。
あ、歌丸師匠の“真景累ヶ淵”も聴いてみたいです。
どんな抑え方で、怖さを演出するんでしょうね。
「アテは糠漬けで充分ですよ、今夜は」
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