2009-06-28

噺に見るオーラの泉 〜聴かずに死ねるか!《第六話》〜

柳家小三治
“厩火事”

昔、道徳の授業っつーモンがあって、
どこやらのエラ〜イお方の幼少の頃の正直話や、
どこやらのエラ〜イお方の大人になってからの徳のある話なんぞを
聞かされたもんですね。

でありますが・・・
そんなありがたいお話も、江戸のぐーたら亭主にかかっちゃぁ、
がくっとオチちゃいます。
ま、この方が面白いんだけどね。

で、何故“オーラの泉”かって・・・
噺じゃなくて、高座のこと。
一部の通人に言わせれば
「小三治はもうピークを過ぎたよ」なんて
聞こえてくる時もありますが、
まだまだどうして、と感じちゃいました。

新宿は末廣亭で聴いたんですが、
小三治師匠登場の瞬間
「あれ、末廣亭の高座ってこんなに狭かったかな」
と感じてしまいました。
まぁ、もともと狭い高座なんですが、
その時は人ひとり座ったら一杯といった感じでした。
そんだけ、あの華奢な小三治師匠がデカく見えたんでしょう。
どう見ても歌武蔵じゃぁなかったですから。

これって、小三治師匠のオーラを感じたからかなと、
今でも思ってます。
まさか、あの古い箱に、そんな仕掛けは無理でしょうから。




「呑み過ぎて態度ばかりが、デカくなんないようにね」

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